何気なく見やすい、が大切! 施設のサインフォント

皆さんこんにちは、イマムラです。

ふだん何気な〜く見ている、駅や空港、病院などのサインや看板。じつはその「何気なく」「見やすい」を実現させるには、使われているフォントが重要なのです。

今回は、駅や空港といった交通施設や、病院で使われているフォントを紹介します。

これぞ定番! 駅や空港で使われる「Frutiger」



施設のサインフォントの定番はやはり「Frutiger」。1975年開港のシャルル・ド・ゴール空港(パリ)のサイン書体として開発されその後一般化されたものです。屋内外、天候、どのような環境でもしっかり読めるように工夫された書体です。



日本では実際に羽田空港や地下鉄(後述)などでも使用されています。



最強の組み合わせ 「Frutiger+新ゴ」



日本では、サインに「Frutiger」と「新ゴ」の組み合わせが使われることが多いです。「新ゴ」は和文フォントの中でも視認性が高く、「Frutiger」との組み合わせは駅や空港、施設のサインにもってこいです。

せっかくなので、当社の最寄り駅・都営浅草線「東銀座」駅でいろいろ撮ってみました! この組み合わせは、都営線のほか、東京メトロ、京急などでも使われています。



*余談ですが……JRや東急、西武などは「Helvetica」と「新ゴ」の組み合わせです。「Helvetica」もきれいな文字組みがしやすく見やすい、ということで印刷物からサインまで使えるフォントとして一般的でしたが、もともとサイン書体として開発された「Frutiger」の方が、遠くから見たときも文字が読み取りやすい(誤読しにくい)ということで、近年主流なようです。



だれにでも読みやすく 「UDフォント」

UDとは「ユニバーサルデザイン」の略。UDフォントは年齢・性別関係なく、読みやすくてわかりやすいようにデザインされた書体のことをいいます。

・一定の太さで読みやすい
・濁音、半濁音がわかりやすい(区別しやすい)

……などなど、あらゆる工夫がされているのです。

UDフォントでは「UD新ゴ」「ヒラギノUDゴシック」が有名です。



病院など、さまざまなハンデを抱えた人が来る場所では、より読みやすいフォントの選定が必要です。また、丸みを帯びた優しい印象のフォントを使えば、病院という緊張した空間の中に、すこしでも和らぎを与えるきっかけになります。

読みやすさだけでなく、その施設自体の雰囲気を作るものとして、フォント選びはとても重要なのです。



当社では、施設のサインやフロアマップなどのデザイン実績もございます。「新しい事業施設のフロアマップがほしい」「クリニックの新規開院に向けて、院内のサインやご案内パンフレットまで、一括でデザインを任せたい!」などなど、ぜひお気軽にご相談ください!

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