神の子「エルニーニョ」と日本のなかのスペイン

急に気温が下がりましたが、今年の11月は記録的な暖かさ(暑さ?)が続いていました。やっぱり「エルニーニョ現象」が起きているそうです。今ではだいぶ聞き慣れたエルニーニョですが、正確には「ペルー沖の海面水温が平年より高い状態」をエルニーニョ現象というらしいです。

私のなかでは、エルニーニョ=冷夏暖冬というイメージですが、世界各地で異常気象となり、干ばつや洪水などが起きて、その影響で食糧不足になったり病気が蔓延するなど、深刻な問題となることも多いようです。

エルニーニョと対になるのが「ラニーニャ」ですね。こちらは「ペルー沖の海面水温が平年より低い状態」です。ラニーニャ現象となっても、エルニーニョと同じような異常気象が世界各地で起きるそうです。(日本では夏は暑く冬は寒くなる傾向あり)

ところで「エルニーニョ」という言葉ですが、響きからポルトガル語なのか?(ロナウジーニョみたいな)と思っていましたが、ペルーなのでスペイン語だそうです。(ポルトガル語とスペイン語はすごく似ているらしい)

「男の子」という意味のようですが、単に幼児のことではなく、イエス・キリストを指すそうです。あんまりよくないことなのに、なんで神様の名前がついているかなと思ったのですが、以前は12月のクリスマスの時期に発生しやすかったことが由来だそうです。名前が付けられたときは、世界に大変な影響を及ぼすとは思わなかったのかな。推測ですけど。

それに対して「ラニーニャ」は「女の子」を意味する言葉だそうです。当初はエルニーニョの反対なので「アンチ・エルニーニョ」と呼ばれていたようですが、「反キリスト」ともとれるのはよくない……という配慮から、1985年からラニーニャ(女の子)になったそうです。

スペイン語といえば、外来語のなかにも、スペイン語由来のものが結構あるそうです。(ポルトガルに近いからか?) 知っているものもあったけれど、意外なものもありました。

・煙草
スペイン語の「tabaco」から。昔たくさんあった「たばこ屋さん」の看板に書いてありました。「英語でも、たばこはたばこ」なんだなと思っていましたが、もとはスペイン語でした。
・合羽
スペイン語(+ポルトガル語)でマントを意味する「capa」から。雨合羽の言葉もあるし(漢字だし)、日本語だと思っていました!
・パン
 スペイン語の「pan」から。英語でbreadだから、英語ではないとは知っていましたが、こちらもスペイン語でした。(ポルトガル語の「pão」も関係しているらしい)
・かるた
スペイン語(+ポルトガル語)でカードを意味する「carta」から。かるたって日本の伝統だと思っていたのに! その昔、カードゲームとして伝わったのでしょうね。
・・・・・・ほかにもたくさんありそうです。

先週は暑かったのに、今週から一気に冬だそうです。今年はエルニーニョの最上級「スーパーエルニーニョ」になるかもしれないそうですが、あまり大変なことが起きないといいなと思います。

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