朝やお昼の時間、または出先や仕事終わりによく散歩するおさないです。さらに、弊社の位置する東銀座は見どころが多いため、歩いていて楽しい界隈です。
仕事のかたわら見つけた素敵な風景や気になる風景を、今回は特に厳選してご紹介したいと思います。
にぎわう歌舞伎座の見どころ
あちこちにいる鳳凰丸
歌舞伎座の正面にかかる大きなのれんには、鳳凰丸と呼ばれるマークが描かれています。これは歌舞伎座の座紋です。ちなみに、その由来は奈良法隆寺の宝物「鳳凰円文螺鈿唐櫃(ほうおうえんもんらでんからびつ)」に描かれていた鳳凰の紋にあります。
この鳳凰丸は、実は歌舞伎座のあちこちに見ることができます。たとえば、屋根の丸い瓦やB2の木挽町広場に吊り下がった大きな提灯にも存在します。さらに、蛇足ではありますが、屋根瓦に連なる鳳凰丸の中には、一つだけ違う向きを向く鳳凰がいるそうです。それを見つけられた人はラッキーとのことですよ! 場所を乗せてくれているブログもあるので、気になる方はちゃっかり調べちゃってもいいかも…?

絵看板
通りに面するように置かれた、催し物紹介のパネル。これは絵看板といって、300年間続いているもの。鳥居清元(1645-1702)にはじまり、鳥居派の絵師によってその後も手掛けられます。鳥居派初の女性絵師、鳥居清光(1938-2021)のあとはお弟子さんが継がれているとのこと。
優美な筆致で役者さん達の顔が美しく描かれています。そして意外と描写はリアルめ。伝統と現代の画法の融合が楽しめます。

おわりに
いかがでしたでしょうか。歌舞伎座にお越しの際には、ぜひあちこちにいる鳳凰丸や絵看板など、細部まで観察しながら散策してみてください。きっと、新たな発見があるかもしれません!