部屋の中や建物の外観などを描く時には絶対必用! でもなかなか仲良くなれないアイツ。
……ということで今回のテーマはこちら。
ポイントは「消失点」と「アイレベル」
「アイレベル」とは目の高さを示す線。この線をどこからの視点に設定するかによって、見上げて見えたり、または見下ろして見えたりします。
「消失点」は平行な線が一点に収束していく点で、一点透視図法、二点透視図法では、消失点はアイレベル上に設定するのですが……ちょっと言葉だけではイメージしづらいですよね? 図にして見てみましょう!
一点透視図法
その名の通り、消失点を1つだけ設定して遠近感を出す手法です。
まずはアイレベルと消失点を設定して一番手前に来る面を描きます。
面の角と消失点を結ぶことで奥行きが生まれます。
仮にこれがどこまでも遠くに伸びる長〜い物体ですと、消失点めがけて集まっていきます。
真っ直ぐな通路などを描く際に使えそうです。
二点透視図法
二点透視図法はアイレベルの上に消失点を2つ、いちばん手前にくる角を設定します。
こちらも平行な線が収束していくのは2つの消失点の上です。
例えば、建物の外観を描く際に使えます。
三点透視図法
三点透視図法は、二点透視図法の前後の奥行きにくわえ、上下の奥行きを出せる書き方です。アイレベル上にはない消失点が1つあることです。
上の図は、消失点3をアイレベルより上に設定し、高さのある物体を下から見上げているように見えます。また、アイレベルより下に設定すると、上から見下ろすような表現になり、高いビルなどを描く際に使えそうです。
実際になにか描いてみよう!
一点透視図法を使って、部屋の中の絵を描いてみようと思います!
アイレベルと消失点を設定
アイレベルはおよそ150cmくらい、立っている大人の視点で設定すると自然に見えます。子供や、犬、ネコなどの動物視点で描く場合はこのアイレベルがこれより低くなります。
壁、床、天井はどこまで続く?
どこかでいちばん手前の部分を描くのですが、おすすめは消失点から奥の壁の左右端を1として、そこから1.5倍の長さで切ったところ。奥行きが狭すぎず、また奥まって見えすぎません。
こんなかんじ。
なんとな〜〜くそれっぽくなりました。
が、ちょっと物足りないというか、もうちょっと部屋らしさがほしいところ。
次回はこの殺風景空間にちょい足ししていきたいと思います。