11月も半ばを過ぎたのに、ここのところあたたかい日が続きましたね。晴れた日には天気予報でも「小春日和」という言葉が聞かれました。「小春日和」は使われている漢字も優しくてふんわりしていて、本当にあたたかそう♪ とても好きな言葉です。
もともと「小春」とは旧暦の10月を指す言葉であり、新暦でいうと11月から12月上旬にあたります。日増しに寒くなってくるこの時期、ときに春のような穏やかな日がやってくることがあり、それを「小春日和」と呼ぶのだそうです。12月上旬までの期間限定の言葉なので、たとえ12月の半ば過ぎに春のようなあたたかい日があったとしても、それは「小春日和」ではないのです。
アメリカには「Indian summer」という言葉があります。秋から初冬の時期に訪れる、晴天が続いて、昼は気温が上がり夜間は冷えこむという特異な期間のことを指すそうです。日本語で「小春日和」と訳され、ほぼ同じような使われ方をしているようです。
「Indian summer」の語源ははっきりしていませんが、一説では、ネイティブアメリカンの人たちが、その時期を利用して収穫したものを貯蔵する作業を行っていたことから生まれた、といわれているそうです。ネイティブアメリカンの人たちは働きものだったんですね。