PhotoShopを使って、建物をいいかんじの夜景にかえてみる

みなさんお元気ですか? いわたです。

前回“PhotoShopで建物をきれいに補正したり、空をきれいに合成する”というタイトルでブログを書きましたが、その続編。

今回は“PhotoShopを使って建物をいい感じの夜景にかえてみる”です。

アパートやマンションなどの共同住宅の場合、夜景がきれいなロケーションであっても、室内は照明機器が設置されていなかったりで、撮影時に各部屋の明かりをつけたりするのは難しいものです。

今回は、そんな状況でも、照明の入っていない暗い窓に、あとから明かりをつけ、夕景に映える写真に仕上げた事例をご紹介します。

 

補正するのがこの写真。

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ゴールの写真がこれです。

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どこを修正するかシミュレーション

まず、補正で大切なのは事前の作戦です。作戦を間違えると、えらく時間がかかってしまうので、どこがわるくて、どうしたらいいのかシミュレーションします。

補正するのは赤わくの部分。右側の電柱がじゃましないのが助かります。また、電線が建物にかかっていないので、めんどくさい作業が大幅削減です。がぜんやる気がでてきます。

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この空はきれいなグラデーションになっているので、素材を活かしつつ使いたいですね。
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建物は、エントランス部のライティングにこだわっていて、帰ってくるひとを、やわらかいオレンジの光があたたかく迎える効果を考えているそうです。このライトが今回の主役かな。

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各部屋の窓は、まだライトが設置されていないので、暗いまま。PhotoShopを使って、この窓に明かりをつけたような合成をします。

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そんなかんじで、とりかかってみましょう。

 

全体のフォルムを調整して、明るさを補正

いつものように、建物の角度がつきすぎているので、適当なアングルに調整します。

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トーンカーブ等で、全体に明るくします。明るくすると、電線の影なんかが目立ってくるので、PhotoShopで好みのツールを使って消していきましょう。

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このままどんどんと明るくしていくと、大切な夕景のあじわいが消えてしまうので、空の部分をマスクし、建物だけを明るくします。空の赤い部分がマスクしている場所です。ちなみに、ここでは「露光量」を使用。PhotoShopの「露光量」をつかうと、オレンジのライトが露光オーバー気味に強めに表現できます。

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エントランスが、アンバーに強調されてきます。

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空の色をすこし紫にかえて、夜の空色に

さらに、空の色をもうひと工夫。オレンジライトと、やや青紫の夜がとても相性がいいので、空を紫に補正します。ちょっと上品で深みのある色合いになってきました。

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青紫とオレンジのこんな色合いをイメージしました。

夜景イメージ

 

照明のない暗い窓に、明かりを合成

最後に、照明のついていない、暗いままの窓に明かりを入れていきます。

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エントランスの明かりが、ガラス越しにきれいに発色しているので、この部分をパーツにして窓に貼り付けちゃいましょう。窓のかたちにマスクを切って違和感の無いよう合成していきます。〈マスクの方法はこちらを参考に〉

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暗かった窓全部に明かりがともって完成しました。

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ポイントとか、ちょっとしたコツ、工夫でいろいろとPhotoShopの作業が楽しくなると思います。

 

 

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