ファッションのトレンドカラーはいかにして生まれるか

今年の夏くらいから「Normcocre(ノームコア)」なんて単語をよく耳にします。街中を歩いている人々の服装などを見てみても灰色系+黒系それに鞄などの小物でさし色を加える…。ほかにも、「真っ黒リュック」や「真っ白スニーカー」なんかも流行っていましたね。

そんな世の中のファッショントレンドカラー。これは、デザインをする上でとっても大切なポイントです。トレンドの色を持ってくるだけで「今っぽい」感じになるし、「今っぽい」と広告を見る人たちにも「なんか最近この色合い良く見るよね、流行ってるのかな?」と目を引くデザインになっていきます。(なにより「今っぽい」デザイナーになれます!!)

でも、今流行っている「トレンドカラー」よりもっと最先端の、これから流行る「トレンドカラー」を知る事ができたら「今っぽい」を通り越して「未来型」デザイナーになることができちゃうのでは??なんて思ったりしませんか?

それ、できるかもしれません。

 

流行色は2年前に決まっている

ファッショントレンドというものは、じつは2年前につくられているのだそうです。インターカラー(国際流行色委員会/本部 パリ)というところが、毎年6月に春夏の流行色、12月に秋冬のトレンドカラーを決めているんです。各国の代表が、このパリの本部に集まって、ファッションカラー情報「インターカラー」を選定・発表するんだそうです。国際レベルで決められているんですね。
こうして決まったインターカラーの情報が、見本市等でヨーロッパを中心に発信され、業界に広まっていきます。日本では、日本流行色協会・JAFCAというところがインターカラーの加盟機関となっており、ざっくりというと、この機関がその情報を日本用にアレンジして日本のファッション業界へと発信していきます。そうして約1年半後くらいにはその情報を元にデザインされた服が雑誌に取り上げられ、店頭に並んでいきます。

流行色というのは決して偶然の産物などではなく、計画的に決められた国際レベルのプロジェクトなんですね。いやぁ凄い。

そんなトレンドカラー。まとめた冊子など様々な出版社から毎シーズン発行されていたり、web上で公開されていたりします。なので、それを見て多少先取りすることは可能です。が、先取りしすぎると逆に流行っていないので、タイミングを見極めないとただの奇抜な人で終わってしまいます。
経験上、冊子等に載っている色は、第一印象「えーこれ流行るか〜??」ってかんじです。でもやっぱり1年半後にはじわじわ見かけるようになるんですよね。恐ろしいですね。

 

気になる2016年春夏の流行色は?

そんな一大産業とも言える「色」の世界ですが、来年以降の流行色は何でしょうか?
私の推測もプラスして以下のようにまとめてみました。

2016春夏カラー
コーラルピンク/バーガンディ/パーシモン/インディゴ/ムーンストーンブルー/ダークティール/ラベンダー/ヘイジートープ/レモンシフォンなど

引き続きモノトーンがきているようですので、春夏とはいっても全体的に彩度落とし気味のシンプルカラーが目立っていますね。
(ちょっとPC画面でだとぎらついて見えてしまうかもしれませんが…)

 

2016年の春夏〜2017年ごろに、こんな色を街角で見かけるか…。いつもより気にして見てみてください。

 

 

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