パソコンの普及とともに見かけるようになったPOP書体。すごく気になりますよね。
パソコンでプリントアウトして、両面ラミネート+両面テープで壁にペタ。みたいな感じでしょうか。なんとなく、役所とか公共性の高い施設とかでよく見かけるような気がします。べつに、それに対して文句とかじゃないんですが、やっぱり気になります。
OHYAMA Kenさんが、ご自身のブログ「人はなぜPOP体を使ってしまうのか」でもこのPOP体について書かれています。OHYAMAさんは、ラジオやテレビなどにも出演され、とてもユニークな視点でものごとを表現されているかたです。こちらにすてきな一節があったので引用しておきます。
……略
人は誰もが心の中にふぁんしーを持っている。
それを受け入れるか、抗うか。
見ないふりをするか、向き合うか。
私たちは日々、選択を迫られながら生きているのだ。誰もふぁんしーの呪縛からは逃れられない。
普段ふぁんしーを遠ざけて生きている人も、
一度じっくりとふぁんしー物件を鑑賞し、
自分の内なるふぁんしーの声に耳を傾けてみてほしい。
あなたもいつか、絵手紙を描きたくなる日が来るかもしれないのだ。
そう、このふぁんしーが気になるあなたは、街にあふれるふぁんしーと、自分の内なるふぁんしーとが共鳴しあっていることに気が付き、それを素直に認めるべきなのです。
で、この気になる感じをしっかりと説明されているかたがこちらです。
→「創英角ポップ体はなぜ街に溢れるのか?」
つまり、MSオフィスに入っていて、太くて目立って「なんとなくデザインした感じになれる」からなんですね。わかります。
ちなみに、わたしも手元のふぁんしーフォントたちを並べてみました。ダメです。完敗です。やはり「創英角ポップ体」にはかないません。これだけの破壊力をもって、頒布されているのですから、遺伝学的には大成功と言えるでしょう。もはやふぁんしーから逃げることはできないのです。