オフィス木質化計画|れんじこ7|堂々完成!

昨年末から、ものつくり大学戸田研究室、そして研究室代表のS君を中心に取り組んできた、オフィス木質化計画「れんじこ」も、この3月末に無事完成となりました。

2月からの施工、それと業務の繁忙期とがかさなり、なかなか更新できずにいましたが、ようやくこのブログでお見せできるようになりました。(関係者の方々、S君遅くなってすみません)

 

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こんかいのテーマ「れんじこ」と杉の柱が打ち合わせスペースをかこいます。90角の柱に取り付けた「みせる本棚」と「れんじこ」とが、開放感のある空間と、適度な目隠しのいいとこ取りをしてくれています。無垢のひのき天板を使用した、なんともぜいたくなテーブルがすてきです。

 

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床をコンクリートむき出しに

「コンクリートむき出しがかっこいいですよ!」というS君。今回の設計は、S君がすっごく、いろいろとアイデアを出してくれました。その一つがこの床の施工です。
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パンチカーペットをはがして、コンクリートの床をそのまま見せることに。カーペットをはがすと、施工時の墨付けやメモ書きのような文字も見えてきて、これも、おもしろいので、あえてそのままに。施工時に床に書いたメモも、一度まちがえたのか赤くバツ印がついていますね。

 

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ただ、コンクリートをむき出しにすると、ホコリやカーペットの糊で、オフィス内がひどいことになることも考え、床にコーティング剤を塗布しました。このコーティング剤、塗ってみるとなかなか優秀で、糊やゴミやほこりやなんかをまるっとコーティングしてくれます。さらに、糊の残りが荒っぽさを演出してくれアクセントになりました。若干ですが柔らかなクッション効果もあります。

執務スペースは黒い木の床で

執務スペースの床面はOSB合板です。OSB合板そのままだと、オフィス全体に木(もく)のテイストが強すぎてしまうので、OSB合板にサンダーをかけ、墨汁を塗り黒くしました。墨汁も通常の黒に朱の墨汁を加え、ただの黒ではなく深みのある黒に。床面を黒にすることで、事務所全体をシックに抑えることができました。仕上げのウレタン塗装で表面の保護をしています。

 

 

インフィル構造

「部屋のなかの部屋」みたいなインフィル構造? も今回取り入れました。天井ちかくに梁をつくり、執務スペース内側にもうひとつ空間を作るイメージです。すごいな〜 と思ったのが、その連結方法。杉材にボルトをとおし梁と連結するのですが、梁自体が壁に突っ張って、突っ張り棒のようにガッチリと構造全体を固定するのです。この杉材が、デスク天板を支える柱の役目にもなっていて、多少ゆらしても、かなりしっかりとしています。

 

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謝 辞

こんかいのプロジェクトで、全体監修をくださったものつくり大学の戸田先生。夜遅くまで作業してくれた戸田研究室の学生さん、そして、中心となって設計、施工を最後まで、妥協せずにがんばってくれたS君には、こころから感謝しています。ありがとうございました。

 

 

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