記念誌・工事誌の作り方−5[構成の決定〜スケジュール]

book_8構成の決定

記念誌・工事誌の制作を依頼する会社が決定したら、おおよそ決めておいた構成を決定し、スケジュール調整に入ります。

事前に編集会議で打ち合わせた内容をもとに、具体的なページ割りを決めていきます。

書籍の基本構成は「前付け・本文・後付け」となります。前付けは「大扉・口絵・はじめに(序)・目次」、本文は「扉(本文扉)・中扉(章扉)・本文」、後付けは「あとがき・参考文献・索引・奥付」などが入ります。(ただし、すべて入れる必要はありませんので書籍ごとに判断します。)

章立てで内容を整理分類

本文の構成は、通常「部 or 編→章→節→項」と分けてまとめられます。(それぞれ第一部・第二部…、第一章・第二章…)ダラダラとりとめもなく文章がつながっていると読みにくくわかりにくいのですが、部や章、節などで分けていくと、全体の流れが理解しやすくなります。

レイアウトの工夫などでわかりやすく

ただ、論文などと違い、記念誌・工事誌では、あまりに細かく分けてしまうとかえってわかりにくくなります。節や項まで分けるとしても、第一節 第一項…のように数字を振らず、見出しの内容やレイアウトの工夫によって区別するほうがよいかもしれません。

縦組み横組とページ起こし

本文が縦組の場合、右開きになりますので、「左ページ起こし」といって、大扉や本文の1ページ目は必ず左ページになります。横組みの場合は「右ページ起こし」となります。本文の1ページ目が起こしのページになるので、2~3ページが見開きとなります。本文の解説に図表などを入れたい場合、泣き別れにならないよう見開きのページに挿入するなどの工夫が必要です。

カラーページはコストを考え効果的に

印刷の色はカラーかモノクロ(1色)かですが、記念誌・工事誌はページ数も多いので、モノクロ印刷になることが多いと思います。本文をモノクロにする場合、巻頭部分だけカラーにして、写真を入れるという手法もあります。巻頭にカラーページを入れる場合は4ページか8ページ、もしくはその倍数で挿入します。

基本レイアウトとページ数の決定、台割の作成

構成内容が決まったら、ページの基本レイアウトを決めます。文字だけのページ、写真が入るページなど、いくつかのパターンに合わせてレイアウトを作成します。基本レイアウトを決めると1ページに入る文字量も決まってきます。1ページの文字量によってどの内容に何ページ割くかを決めていき、全体のページ数を決定します。

台割をつくる

全体のページ数と構成が決まったら、台割を作成します。台割は印刷物の設計図のようなもので、どのページにどんな内容を入れるかを示した一覧表です。通常は業者側が作成しますが、発注側の編集担当と共有できるとよいでしょう。内容に変更があった場合、その都度台割を変更します。

スケジュールの作成と進行管理

次にスケジュールの調整です。まずページごとの執筆者に基本レイアウトの文字量で執筆を依頼します。次に原稿が上がり次第組版作業、校正作業へと進みます。校正作業は著者校正と編集委員会での校正を含め、通常3回程度となります。

校正はPDFとメールで効率的に

著者校正はメールでのやりとりがよいかと思いますが、そのときに編集委員会のメンバー全員が回覧できるようにしておけば、複数でのチェックも可能です。著者校正が校了になってから、編集委員会でもチェックして校了を出しますが、最終的なOKを出す担当者を誰にするかは事前に決めておいたほうがよいでしょう。

最終チェックののち印刷工場へ

すべてのページが校了になったところから、1週間ほどかけて最終チェックをします。すべてのページが揃うと、1ページ単位では気づかなかったことに気づくことがありますので、しっかりと、最終チェックをしましょう。その後、印刷・製本に2〜3週間を要します。

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