記念誌・工事誌の作り方−4[発注先の決定]

工事誌イメージ発注先を選ぶポイントは

おおよその予算が決まったら、どの会社に依頼するかを決定します。ところが、何社か見積りをとってみたものの、各社項目や金額にばらつきがあり、言っていることもさまざまで、どう決めていいかわからないかもしれません。

そこで、発注先を選ぶポイントを以下にまとめてみました。

印刷会社かデザイン事務所か

制作の依頼は、印刷会社あるいはデザイン事務所になると思います。一般的に印刷会社は「印刷」が専門なため比較的安価な傾向があります。一方でデザイン事務所は、「デザイン」が専門なので、デザインやページレイアウトで高いクオリティが期待できます。

企画力がある、提案ができる、編集の知識がある

「どんな内容の書籍にしたいか」という発注者側の意向を汲みながら、正しい提案や説明ができることが大切です。発注者に言われるまま進め、気づかぬうちにコストアップしていたり、無駄な作業が多くなっていた、あるいは、書籍の基本ルールが守られていなかった、なんてこともよくある話です。

また、知識や経験が豊富でコミュニケーションのとりやすい、信頼のおける担当者がついてくれることも重要です。記念誌・工事誌の制作は、半年〜1年、場合によってはそれ以上かかる足の長い作業になります。制作担当者とうまくコミュニケーションがとれないと発注担当者にものすごく負担がかかってしまうことになります。

会社の規模に左右されない

従業員数の多い、大きな会社にたのんでしまえば安心、と思われる方も多いかもしれません。たしかに、大きい会社の場合、なんとなく安心感があります。でも、大きな印刷会社でも小さなデザイン事務所でも、実際に作業するのはほんの数人の場合が多く、会社規模はあまり関係ありません。

さらに、会社によっては、編集作業をほとんど外注してしまうことがよくあります。もちろん外注先での作業が悪いわけではありませんが、多忙な担当者がくわしい説明やフォローをせずに丸投げしてしまうこともあります。大切なのはどんな人が責任をもって作業するかです。

見積り金額だけで判断しない

コスト面からみると、費用の多くが編集などの制作費というケースもあります。その会社の考え方(作業時間や修正に対する見積り予測、丁寧さ・慎重さなど)にもよるので、見積り額だけで判断せず、実績や見積内容をしっかりと確認することが大切です。特に、編集費、デザイン費などはかなり開きがあることが多く、各社の力量や求めるクオリティと金額とのバランスで決定することが多いようです。

上記のようなポイントをふまえ、良いパートナーとなれる会社かどうか検討してはいかがでしょう。

記念誌・工事誌イメージ

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