記念誌・工事誌の作り方−3[予算の決定]

記念誌イメージ編集や写真、本の体裁でかなり変わる費用

記念誌・工事誌をつくるとき、「だいたいいくらかかるのか」まずは予算取りです。費用は、原稿の状態、編集方法、判型(サイズ)や色数、ページ数や写真の有無でかなり開きが出てきますので、初期の打ち合わせは、仕様と金額とのバランス調整がほとんどのような気がします(笑)。

まずは、おおよその仕様を決め、デザイン事務所あるいは印刷会社に相談してみましょう。

まずは、概算見積りを

見積りをとるには、こちらの希望をできるだけ具体的に伝えます。「なんとなくイメージはあるんだけど、 うまく伝えられない……」というときは、見本になる冊子や書籍を用意するのがベスト。見本を見せて「ページ数はこれこれ、製本はこれとだいたい同じに」などを説明すれば、イメージの違いが少なくなり、後々の作業がスムーズです。

文章はだれが書くのか、編集はどうするのか、本の判型と体裁(*ていさい:上製本・並製本など)・ページ数、それからカラー(4色)かモノクロ(1色)など相談しながら見積り依頼すると良いでしょう。

編集作業にいちばん価格差が

記念誌や工事誌の制作にかかる費用には、大きく編集費と印刷費があります。印刷費には、印刷の他、用紙、製本などが含まれます。この印刷費については比較的理解しやすいので、ある程度条件さえ設定すれば、おおよその金額が出てくると思います。

問題は編集費です。原稿の状態にもよりますが、ほとんどの場合、校正を重ね印刷工程まで進めるにはかなりの時間がかかり、この作業時間や編集、あるいはデザインの考え方で、編集費が大きく変わってしまうことが多いのです。あとで説明しますが、印刷会社とデザイン会社ではこの編集費、デザイン費でかなり金額が違ってしまう場合があります。

記念誌や工事誌は長期にわたり保管、閲覧されるため、印刷はもちろんのこと、しっかりした編集、ページレイアウトやデザインが求められます。編集、装丁やデザインは各社によって力量に差があり、コストに反映されます。

編集費用の見積り項目としてはディレクション費・デザイン費・DTP作業費・編集費といったところです。

記念誌イメージ写真

カラーはコスト高に

どうせつくるなら、写真をたくさん使ったカラーページを多くしたいところですが、どうしてもカラーページはコストアップしてしまいます。たとえば、製本・用紙などをのぞいて単純に印刷費だけでみると、カラーはモノクロの約4倍のコスト増になります。コストを抑え、ページ数を多くしたい場合などは、文章の多いページはモノクロで作り、カラーで見せたいページは巻頭など部分的にカラーページを挿入します。

500部と250部は同じ価格?

よく誤解されてしまうのが、部数と価格の関係です。部数が少なければ、そのぶん価格が下がるのではと多くのかたが考えがちです。たとえば、1000部以下、100部〜500部程度の場合、最小ロットに近いため大抵の場合、あまり部数による価格差がありません。「なんで、500冊と半分の250冊が一緒なの?」となってしまいます。

ただし、100部前後の場合、通常のオフセット印刷でなく、オンデマンドで印刷を使いやすくする方法もあります。オンデマンドはコピー機のようにトナーが紙の上に乗っている状態なので、インキで印刷するオフセット印刷とはやや見た目や質感が変わってきます。オンデマンドでの印刷を検討する場合必ず見本を確認しておくほうがよいと思います。

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